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共に江戸の城下町として発展を遂げた東京都文京区と千代田区。
この二つの町には、歴史に語られることのない不思議な橋があります。
それは、町を幸せに導く不思議な橋“理想橋(りそうきょう)”。
「その橋につながれた二つの町はヒト・モノ・カネが行き交うことで共に豊かになり、 周囲の町にも繁栄の橋を架けることが出来る」と言われている伝説の聖なる橋です。

徳川家康が江戸の地に居城を移した頃、江戸城は老朽化した粗末な城でしたが、家康は領民のために城下町の建設を最優先に進めました。
そんなある日、不思議な文字と絵が描かれた一冊の書物が発見されました。

城下町の発展を誰よりも望む家康は、早速二つの町民たちに宝柱の捜索を命じましたが、宝柱が隠された場所はとても難しく、 なかなか見つけ出すことが出来ませんでした。
それでも、徳川幕府と町民たちはお互い協力し合い一生懸命捜索を続け、宝柱を探し始めてちょうど1年後、ついにそれぞれの町に隠された宝柱を発見したのです。
その時、どこからともなく声が聞こえてきました。
“よく全ての柱を見つけることが出来ましたね。
あなたたちには見えないかもしれませんが、宝柱が揃ったことにより二つの町には理想橋(りそうきょう)が架かりました。
そして、もう一つあなた方は大事な物を見つけました。それは互いを敬う心、協力しあう思いやりと団結の力です。
この橋が架かっている間、二つの町は永久の繁栄を手に入れることが出来るでしょう”。
その声の言うとおり、二つの町はその後末永く繁栄し、江戸の町は日本史上、最も長い間繁栄することが出来ました。

そして時は流れ、平成の世。
この “理想橋”が実在していたことを指し示す書物が偶然見つかりました。
早速、江戸時代から町を護ってきた秘密護方(ひみつまもりかた)の一人“文千博士(ぶんせんはかせ)”が調査を開始しました。
文千博士とその仲間たちは、文書に書かれた情報から、徳川の歴代将軍が現在の“文京区”と“千代田区”のどこかに“宝柱”を大事に隠していることを突き止めました。
しかし、理想橋を支える“宝柱”の悪用を恐れた代々の将軍が隠し場所を暗号化したため、発見には多くの人の協力が必要となることが分かりました。
そこで、文千博士は広く一般から協力者を集めることを決め、ほかの秘密護方の仲間たちと共に、“宝柱”を捜索することにしました。

(この物語はフィクションです。)