そうだ、街をつくろう! 街が作れる宝探し「空色の時計塔」
4つの街からなる「ニマルク」という小さな国が存在する
それを嘆いた当時の国王アンクルは、街の境界線に高い壁を建てて人の出入りを制限し、争いごとを収めたそうだ。
同時に、国の中心には時計塔が建てられた。
空色に輝く立派な時計塔は、4つの街共通のシンボルとなり、それが今日まで続いている。
世界のどこかにある、ちょっと特殊な事情を持つ、少しだけ不思議な国の物語。
今回は、独特の世界観をもつ、おとぎ話のような宝探しキットのご紹介をいたします。
舞台は時計塔が出来上がってから200年後の二マルク王国
200年前の国王、アンクルが作った壁のおかげで、街同士の争いは無くなりました。
けれど、行き来の自由を奪われた国民たちは不満を募らせていて、アンクル国王を「世紀の悪政を行った人物」と悪者扱いしています。
エ!? キミタチガ マイニチ マイニチ アラソウ カラ カベ ヲ ツクッタ ノニー
という国王の声が聞こえてきそうですね。
たしかに、200年もたてば世代は変わり、争いが続いた当時の様子を覚えている人はいなくなっているでしょう。
けれど、これではアンクル国王もうかばれません。
ちょっとばかし力業でゴリ押しし、物理で解決したことは確かですが、彼は争いが続く国を憂い、民を思い壁を作ったのですから。
被害は、国王の子孫である「ツツカナ」にも及びます。
毎日のように浴びせられる冷たい視線に耐え切れず、ツツカナ自身もアンクル国王の事を恨むようになってしまいました。
時代は、変わっていくものです。
過去の歴史は今を生きる人間によっていかようにも解釈され、歪められるのでしょう。
だからと言って、不満を誰かにぶつけて良い筈もありません。
国をあげたイジメ、ダメ、絶対。
そして事件が起きた
美しき空色の時計塔が、突然姿を消したのです。
それと同時に、ニマルクの国の「時間」も無くなります。
人々はまるで石像にでもなったかのように動きを止め、それまで街中にあふれかえっていた音も消え去ります。
時が止まった二マルク王国で、現在動けるのは、アンクル国王の血を引くツツカナただ一人。
ここから、ツツカナの冒険が始まります。
手元にあるのは、地図とカード
地図は、二マルク王国にある街のひとつ「ルース」の地図。
そして、カードにはローマ数字で「1」と書かれています。
このカードは「時のカード」と呼ばれるもので、キーワードを唱えると、その時間を取り戻すことができるのだとか。
手元にあるのは「1」のカードなので、AM1:00とPM1:00(13:00)のを取り戻すことができる。らしい。
つまり
ツツカナが、4つの「街」をめぐり12枚の「時のカード」を集め、最終的に二マルク王国が失った時間を取り戻せば、ハッピーエンド! という事です。
え、ツツカナ、めっちゃ良い子じゃん
先祖をのせいで国中から嫌われてるのに国のために頑張るってめっちゃ偉い。
私だったらこのまま国捨てて他国に行くもん
ツツカナが良い子過ぎて、本当にいい子過ぎて、めっちゃいい子過ぎて、語彙力が死んで良い子としか言えないくらいに良い子なので、こんないい子の為なら何をおいても手を貸します! 手伝わせてください! と思いました。
個人的にオススメしたい方々
- 童話が好き
- 工作が好きなお子様がいる
- モノ作りが好き
- タカラッシュの工作ギミックがすき
ひとつでも当てはまれば、存分にお楽しみいただけるかと存じます。
なぜなら、この「空色の時計塔」では……
はい。作ります。街。作っちゃいます。
なので、カッターとセロハンテープは必須です。
余談ですが、私は、空色の時計塔を遊んだおかげで、飛び出す絵本の仕組みがなんとなく理解できるようになりました。
夏休みを控えた学生のお子様がいらっしゃる方、ぜひ、お子様と一緒に遊んで、そして夏休みの工作のヒントにしてください。
謎の方も、難易度は高くないので、状況を整理しながら順番に解いていけば特に苦労はないでしょう。
お子様と一緒に遊ぶ時に、ヒントを出してあげながら「答えは何だと思う?」と問いかければ、考える力を身に付けさせる教材としても使えると思います。
もちろん、大人の方でも楽しめます!
工作スキルが爆上がりしますよ!
良い子のツツカナに、明るい未来は訪れるのでしょうか?
それは、ぜひ、あなたが手伝ってあげてください。