STORY

気学の亜流（諸説あり）、運向気学の創始者、仙崎竜司が失踪した。仙崎の創めた運向気学（うんこうきがく）は、普及している気学の方位が対象者から行く先を１５度～３０度で区切った範囲を対象者が自ら選択していくのに対し、運向気学の向かうべき正しい方位はほぼ直線上に限定され、その方位に従うことで神の分身である我らに神がもらたす祝福が与えられるという上意下達的な考え方に基づく。

昭和２０年頃に仙崎により東京で始まったとされる運向気学は幾例かの成功事例もあって易占業界でマニアックな人気を持っていたようだ。ただ、数年前の詐欺訴訟が 発端となり、インチキだ、占い詐欺だと叩かれて仙崎自身もマスコミからも追われるようになり、つい先日失踪したことが週刊誌により世間に伝わることとなった。 週刊誌によると、仙崎氏の自宅は6畳一間の畳の部屋で何一つ残らない状態で整理されており、中央に一枚運向気学で使っていたと思われる紙が一枚置かれていたという。

ただ、一時期の相談件数や相談料などを聞くにかなりの財産を持っていると考えられるが家や着衣等に 散財していた様子もなく、彼本人の行方と共に財産の行方にも注目が集まっている。 我々は相続権利のある実弟より捜査依頼を受け、残された＜手がかり＞から仙崎の財産に焦点を当てて捜索することとなった。

報酬

発見者4名に10万円。4名に届かない場合はキャリーオーバーとする。